19.アコーディオン弾き
街の女のマリーは 美人だった お得意の客もいて 貢いでくれた
客が帰ったあとは 今度はマリーが 遊びにいく番さ 彼のところへ
場末のホールへでかけてゆく 小柄な男で アコーディオン弾き
彼が弾くジャヴァに 耳を傾け 踊り場には目も向けないで
情をこめてその目は見つめる 彼が熱演する姿
彼のステキな指の動きに 胸も手も足も体もしびれて 唄いたくなる
まったくこのジャヴァときたら!
街の女のマリーは 寂しかった アコーディオン弾きは 兵隊に行った
彼が帰ってきたら お店を持とう 二人っきりで働く かわいい店を
毎晩かれは 微笑みながら マリーのために ジャヴァを弾くのさ
そっとジャヴァを口ずさめば 彼が目に浮かぶ
情をこめてその目は見つめる 彼が熱演する姿
彼のステキな指の動きに 胸も手も足も体もしびれて 唄いたくなる
まったくこのジャヴァときたら!
街の女のマリーは 一人ぼっち 若い女たちは じろりと睨むし
男は誰も声もかけない あせればあせるほど 悪くなるだけ
死んでしまった アコーディオン弾き それでもくたびれた脚は あのホールへ
別の男が ジャバ弾いてる 目を閉じて聞く 彼が帰ってきた!
彼のステキな指の動きに 胸も手も足も体もしびれて 唄いたくなる
まったくこのジャヴァときたら!
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